たたみ資材
畳の中身となる畳床では、高機能かつ人や環境にやさしい
新しい芯材を採用しています。
■需要急拡大の床暖房用薄畳
本格的な長寿社会の到来を迎え、住宅にも高齢者への配慮が欠かせません。また内装や間取りを、住む人のニーズに合わせ可変できるSI住宅(スケルトン・インフィル)の発達もバリアフリー化加速の一因となっています。薄畳床の需要は益々増加しており、床暖房用の薄畳の出荷量も増加傾向を示しています。バリアフリーPB床暖房用薄畳は、優れた熱伝導性により、温水板をはじめとする様々な熱板使用の環境でご使用いただけます。
床暖房に必要とされる性能として次の3項目が重要と考えられます。
- (1)熱を畳表の表面まで適度に伝えることができる
- (2)畳に熱を加えても、反り、伸縮などの変形が起こらない
- (3)どの畳店様でも施行でき、一回限りの使い捨て商品にならない
「(株)JSPのプレグロンを使用したバリアフリーPB畳床暖房用」は上記3項目をクリアーいたしました。
- 1. バリアフリーPB畳床暖房用構成図
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- 1)不織布
- 通常の不織布より厚手のものを使用、歩行感覚も適度にあり、(建材畳t=60同等)、熱も効率よく伝えます。
- 2)アイビープレグロンボード
- インシュレーションボード7mmとプレグロン(ガラス繊維と合成樹脂の複合繊維を上下全面接着)を使用しています。麻引表でも張れる強度を持ち、適度な熱(60℃程度まではデ-タを取っています)でも縮み、反りなどの畳の変形がきわめて起こりにくくなっています。
- 2. 加熱寸法変化試験結果
- 室温24℃床暖パネル60℃の設定で15mmの昇温データの表です。
横軸が経過時間、縦軸が畳表上面温度を示します。
従来の建材床と比較しても加熱による縮みが極端に少ないことが明らかです。
- 3. 吸湿寸法変化試験結果
- 室温20℃・湿度50%の環境で半畳(880×880mm)の15mmの床を、室温40℃・湿度80%まで上昇させたときの寸法変化を測定しました。
従来の建材床と比較しても湿気による伸びが少ないことがわかります。
- 4. 反り変形試験結果
- 畳表面・裏面の温度差60℃による片面加熱変形のデータグラフです。
バリアフリーPB畳床暖房用では加熱による反りがほとんど認められません。
- 5. 表替え対応
- 機械で縫う場合は框部に養生用補強テープを入ることにより、框部分からの床の裂けが防止され、建材畳と同様の表替えが可能となります。